古物商許可証の返納・廃業手続き|廃止・死亡・法人合併時の期限と書類

営業を止めるだけでは許可は整理されない

古物営業を廃止した場合などは、別記様式第9号の返納理由書と古物商許可証を原則10日以内に提出します。

廃業時には、進行中の買取・委託品、古物台帳、ウェブ表示、標識、個人情報を整理し、誰が返納するかも事由別に確認します。

DEADLINE原則10日以内

返納事由が生じた日から期限を管理します。

FORM別記様式第9号

返納理由書と許可証原本を提出します。

RECORDS記録は廃業後も保存

古物台帳・本人確認記録を法定期間管理します。

許可証を返納するケース

返納は任意の解約手続きだけでなく、法令上定められた複数の事由で必要です。

古物営業を廃止した個人・法人が古物営業を完全にやめた場合。
許可が取り消された取消しにより許可証を保有する根拠がなくなった場合。
紛失した許可証を後で発見した再交付後などに旧許可証を発見した場合。
個人許可者が死亡した許可は相続人へ自動承継されず、許可証を返納します。
法人が合併で消滅した消滅法人の許可は存続法人へ当然承継されません。
支店を1つ閉じるだけなら廃業とは限らない

他の営業所で古物営業を続ける場合は、営業所廃止の事前変更届等で対応し、許可証返納が必要な全面廃業と区別します。

誰が手続きを行うか

返納事由により提出者が異なります。

本人・法人代表者通常の廃業や許可証再発見では、許可者側が返納します。
個人許可者の死亡同居の親族または法定代理人等、法令上の返納義務者を確認します。
法人の合併消滅合併後存続・設立法人の代表者等が消滅法人の許可証を整理します。
破産・清算を伴う場合法人手続きの権限者と警察への返納者を確認します。
死亡・合併は事業承継と別に考える

営業を継続したい相続人・存続法人は、旧許可を使わず、自らの名義で新規許可が必要か確認します。

廃業時の事後処理

返納書類だけでなく、顧客・商品・記録を整理します。

新規買取・仕入れの停止廃業日以後に許可を前提とする買受けを行わないようにします。
委託品・査定品の返却他人所有の商品、査定中の商品、預り金を相手方ごとに精算します。
古物台帳の保存帳簿は最終記載の日から3年間、電磁的記録は記録日から3年間保存します。
本人確認情報の管理保存義務と個人情報保護を踏まえ、閲覧権限・廃棄時期を決めます。
ウェブ・標識の撤去許可番号の表示、買取広告、古物商標識、行商従業者証を使用しない状態にします。
在庫処分自社在庫の販売・譲渡方法が廃業後の古物営業に当たらないか確認して計画します。
廃業日の前に案件一覧を作る

委託品や未完了の買取が残ったまま廃業すると返却・精算が難しくなります。最終受付日と最終営業日を分けます。

紛失・再発見時の対応

許可証をなくした場合と、再交付後に見つけた場合では使用する様式が異なります。

許可証を紛失・滅失別記様式第4号で速やかに再交付申請します。
再交付後に旧許可証を発見旧許可証を使わず、別記様式第9号で返納します。
廃業時に許可証が見つからない紛失の経緯を説明し、返納理由書と併せた必要資料を管轄署へ確認します。
複数の許可証を保有しない

再発見した旧許可証は店舗や書庫へ残さず、速やかに返納して誤使用を防ぎます。

手続きを進める順序

01廃業事由と発生日を確定する

全面廃業か営業所一部廃止かを区別します。

02進行中の取引を棚卸しする

買取申込、委託品、在庫、返金、未収金を一覧化します。

03返納義務者を確認する

本人、親族、法人関係者の誰が提出するか確認します。

04別記様式第9号を作成する

返納理由と許可情報を記載し、許可証原本を準備します。

05原則10日以内に提出する

管轄署の受付方法と持参物を確認します。

06表示・サイト・標識を終了する

古物商として営業中と誤認される表示を削除します。

07記録を3年間保存する

警察照会と顧客対応に備え、管理者と保管場所を決めます。

確認チェックリスト
  • 一部営業所の廃止と全面廃業を区別した
  • 返納事由が生じた日を記録した
  • 許可証原本を確認した
  • 死亡・合併時の提出者を確認した
  • 委託品・預り金・進行中案件を整理した
  • 古物台帳を3年間保存できる
  • ウェブ表示・標識・広告を終了した

確認しておきたいポイント

会社は残して古物営業だけ廃止できますか?

できます。法人を存続させ他事業を継続する場合でも、古物営業を全面的に廃止するなら許可証返納を行います。

個人許可者が死亡した場合、相続人がその許可で営業できますか?

許可は自動承継されません。営業を続ける相続人は自らの新規許可を確認し、旧許可証は返納します。

許可証を紛失したまま廃業する場合は?

紛失の経緯と必要書類を管轄署へ説明し、返納手続きを確認します。

古物営業の廃業・許可証返納を整理したい方へ

廃業日、許可名義、営業所、進行中取引、許可証の有無を確認し、返納理由書と廃業後の記録・表示整理を進めます。

古物商許可についてさらに確認する

※死亡、合併、破産、清算等では、返納者と事業承継手続きが個別に異なります。返納期限前に管轄警察署へ確認してください。